791 :名無しさん@おーぷん 2018/02/16(金)09:22:37 ID:9mL
先に結婚した妹の子供を見て、本当に欲しくてしょうがなかった。
でも、片思いしてる人はいても付き合っている人もいない、まだまだ子供は先かーって思って、のんびり独身ライフを楽しんでた。
弟は事務所で無表情で黙り込んでいて、「あーこれは何かあったな」とピンときた。
弟は悪くもないのに責められると頭が真っ白になって反論できなくなるタイプ。
悪さをしていない=自己弁護をしない=ダンマリといった感じ。
名前と連絡先だけ言って黙りこくる弟に店側はイラついて通報直前だった。
母と私で店に頭を下げて2人がかりで弟から話を聞き出し、ようやく事の全容が明らかになった。
弟は高校でタチの悪い同級生に徒弟扱いされていたらしい。
幸い金を巻き上げられたりといった行為はなかったものの、都合よくアゴで使われていた。
私は「強大な力を持っているがまだ目覚めておらず、自覚もない」という扱いで、能力制御みたいな感じの教えを受けていた(8割は勉強会)。
その中で兄の作った独自言語の解読法を教えてもらい、新しく身につけた知識を試したかった私は、兄の不在時にその言語で書かれた妄想日記の解読を始めた。
高校生の頃、クソ寒い体育館で二時間ぶっ通しで人権学習をやらされた
その日はその年一番の冷え込みの日で、秋なのに冬の気温
そんなクソ寒い日に体育館にベタ座りで話を聞かされた
前では金髪ピアスの公務員が「俺は部落出身だが、公務員として働いている。金髪でピアスしてるが俺だって公務員として働けるんだ」と何か語っていた
俺は居眠りを決め込み、時々巡回の教師に竹の棒で叩いて起こされ、気づけば二時間が経過
周りが立ち上がり教室に戻ろうとする波に乗って俺も立ち上がり後ろを振り返った瞬間、灰色のスカートが赤い色に染まったものが目に飛び込んできた
数メートル先を歩くクラスの女.子.のスカートがお.し.り.のあたり一面真っ赤だった
頭の中で生理?とは思ったものの、あまりの血の多さに尻込みし、男の俺が声かけるわけにはいかないだろと瞬時に頭の中で答えが弾きでた
周りの女.子.は気づいてたが、女.子.でも言いにくいらしく、指差したりしてるだけで誰も指摘しない
当時、母の勤務時間が変わってシフトが夜勤続きになった
明け方4時頃帰宅する毎日で、そこから私が起きる時間まで起き続けるのも、ちょっとだけ寝てまた起きるのも辛いってことで、母が起きてこなくても私が自力で身支度して登校できるようにと、私に「あさごはんのつくりかた」を教えてくれた(ちなみに父は逆に夜明け前に出勤する職種で朝は不在だった)
まぁ作り方と言っても、食パンをトースターで何分焼いて、冷蔵庫にストックしてある茹で卵かヨーグルト、フルーツ、それと牛乳か野菜ジュースを出して…っていう、火も包丁も使わないままごとみたいな内容
それでも当時の私は「自分で自分のごはんを用意するなんて大人みたい!」とテンションが上がり、一人前になったような気がして誇らしかった
母が祖父の入った棺に巾着袋を入れていた
何が入っているのかと母に聞いたら、祖父が生前棺に入れて欲しいと言われたものなのだと言う
ただ、絶対中は見ないでくれと言われたらしい
すごく気になった
だから叔父を巻き込み、金属が入っていたら焼けないからとか何とか言いくるめて中をあらためた
封筒と手拭いが二枚と風車や手裏剣の形に折られた折り紙がいくつか、四つ折りのメモが一枚
封筒には10年前に亡くなった祖母が祖父に宛てて書いた手紙が入っていた
平凡な人生をありがとう、あなたと一緒になれて幸せでした
そう書かれていた