





















夏休みはもうすぐ終わり。
いつも弾いてたギターを片手に、
いつもは絶対にやってくれなかった弾き語りをしてくれて
わたしが何か感想言う前に「ごめん」って言われた。
ウチの嫁は料理以外の家事は完璧だし貯金のためにって週4でパートもしてくれてる。
子供はまだいないけど子供好きだからいい母親にはなると思う。
料理以外では。
料理だけがなんでだろうってくらいにマズい。彼女時代の頃からマズイ。ホント不味い。
っていうか変なアレンジをよくする。
好きな女の子の検尿を盗んでパソコン室のの加湿器にいれた。
朝早く来たら好きな女の子のクッションにハムスターをいれて、
授業中凝視しながら「神様僕とハムスターを入れ替えてください」とお願いする。
好きな女の子の髪の毛や残骸を集めといて調理実習で料理に投入する
そしたら25、6くらいの若いカップルが「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。
私は3人兄妹の末っ子。
当時は高2でもうすぐ3年ていう時期で進路を決め本格的に受験勉強に突入する時期だった。
長男は大学を出てそれなりの職に着き独立した。実家から飛行機レベルの遠い地に住むことになり1年に1回顔を合わせるかのレベル。
そして問題の次男は大学受験に失敗し地元で有名な悪の集まりに入り、日に日にDQNレベルが増していった。
13歳で両親に捨てられて14から働き出して学校にも通わずに16でそろそろ氏のうかという時に出会ったのが今の妻
人の家の前に勝手に花なんか植えるもんだから荒みに荒んでたこともあって、せっせと植えた種を土ごとその子に蹴浴びせたのが始まりだった
俺は昼も夜も働いてて、朝方家に帰ると家の扉の前にちょこんと座ってんだよ
学校行ってねえのかと思ったけどその日も話しかけすらしないで押しのけて部屋に入った。
それが2、3日続いて流石にしびれを切らしてなんなんだと話しかけてみたらニッッコニコでご飯作ろっか?と聞いてきた
もうすぐ3月になろうかという肌寒い時期のことだった。私は別れた彼氏に会っていた。貸したものを返してもらって、全て清算するためだった。
「それじゃ」
私をふり、元カノとヨリを戻した彼氏は冷たく素っ気なかった。踵を返しさっさと帰っていく後ろ姿を見て、(あーあ、これで私とあの人をつなぐものは何一つ無くなってしまった)と心底悲しくなった。
うっかりすると道端で大泣きしてしまいそうで、急いで駅に向かった。涙の滲んだ目に晩冬の風がしみる。なんとか涙の粒がこぼれる前に駅に着くことが出来た。
改札をぬ.け.、ホームまでの階段を昇る途中、(失恋した後に涙を拭きながら電車に乗るなんてドラマみたいね)と自嘲した。
俺高卒で今の会社に就職して半年。
自分で言うのも何だがそこそこ大きな会社で従業員数も多く、係長になるのは平均して35くらい、キャリア組は別として、生えぬ.き.で30くらいで係長になる人はかなり優秀らしい。
ちなみに同期が50人近く、そのうちの一人、以下Aとするが、同じ部署にいる。